山茶花とさざんか、そして椿

寒風に耐えて咲く花には山茶花と椿があって、たしかにまちがいやすいといわれる。

中国では「山茶花」とかいて「椿」のことを指すそうですが、日本では昔の人が間違えたまま定着したということです。昔は「さんさか」「さんちゃか」と云っていたのですが、いつのまにか、音韻転倒して「さんさか」「さざんか」となったということです。

それにしても大川栄作の「さざんかの宿」を「山茶花の宿」と表記しても同じくらいヒットしたかどうか、表記がすごく気になります。

椿は「日本のバラ」とよばれて、欧米でも人気が高いそうですが、かたや「山茶花」はめだたずひっそりと咲く、控えめなイメージの花とされいます。まさに演歌の「さざんかの宿」のヒロインにぴったりなわけですね。(椿については今回は深くふれる余裕はありませんが)

もうひとつ「山茶花」といえば誰もがおもいだす、童謡「たきび」の二節目の歌詞があります。「たきび」の作詞者の巽聖歌が東京中野で散歩の途中に創ったという話しがのこっています。確かに垣根という庶民的で暖かい風景が浮かんできます。

寒風に耐えてけなげに咲く花、山茶花は冬の花として、あのあったかな「たき火」の唄をおもいださせてくれます。近頃は「たき火」にでくわすこともなくなりましたが。
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